orangcosong(オランコソン)は、アジアを中心に活動してきた藤原ちからと住吉山実里によって2019年に結成されたアート・コレクティブ。夫婦でもあるこの2人が、プロジェクトごとに他者と結びついて創作を行う。その活動は舞台芸術の経験をベースにしながらも、ジャンルや肩書きに囚われない。名称はインドネシア語のorang(人)とkosong(空っぽ)を元に考案された。中国語では「偶然空耸」。
1977 年、高知生まれ。横浜を拠点に国内外の各地を移動し、アーティスト、批評家、キュレーター、ドラマトゥルクとして活動。「見えない壁」によって分断された世界を繋ごうと、『演劇クエスト』を横浜、城崎、マニラ、デュッセルドルフ、安山、香港、東京、バンコクで展開してきた。台北の ADAM2017 では多国籍のアーティストたちと『IsLand Bar』を考案している。批評家としては徳永京子とウェブサイト「演劇最強論 -ing」を運営。住吉山実里とは 2019 年にアートコレクティブ orangcosong を結成し共に活動する。2017年度よりセゾン文化財団シニア・フェロー、文化庁東アジア文化交流使。
1986 年、大阪生まれ。アーティスト/ダンサー。京都工芸繊維大学で建築を学ぶ。ダンス、舞踏、演劇など数々の演出家の作品に出演し、2010 年より自身の作品創作をはじめる。風船やカルタなどの道具を自作して観客との関係をつくるのが特徴。音楽家や建築家とのコラボレーションも得意とする。近年は、完全無言、筆談のみでの対話を試みる『筆談会』を京都、大阪、釜山、上海、香港、台北、高知、ヤンゴン、ジョグジャカルタで上演してきた。2017 年より『演劇クエスト』リサーチ・執筆・編集・制作を務める。