『筆談会』は特別な状況下で行われる参加型パフォーマンス。参加者は完全無言のもと、筆談だけでコミュニケーションをとる。時間限定版やフリータイム版など、目的や時間に応じて様々なバージョンがある。
アーティスト:住吉山実里
ドラマトゥルク:藤原ちから
・模造紙(A1以上)またはロール紙
・カラフルなペン
・会場(部屋、公園など)
・参加者は、考えや感情を掘り下げながら、フラットな紙の上で対等な関係で対話できる。
・聴覚障害者や吃音の人々と、通常のバリアを超えて会話できる。
・会話の痕跡を視覚化できる。
・おしゃべりするよりも、待つこと、人の話を聞く(見る)ことを大事にできる。
A)時間限定版
限られた時間の中で、インストラクションに沿って参加者同士が対話を試みるバージョン。
上演時間:1 – 2時間
参加者数:1テーブルにつき6名以内(テーブル数は応相談)
ポストパフォーマンストーク:20 – 30分。
B)フリータイム版
入退場自由。住吉山も参加者のひとりとなる。
上演時間:2 – 10時間
参加者数:制限なし
英語は、異なる母語の人同士の会話を可能にしつつも、時折その流暢さによってスポイルしてしまうものがある。むしろ不完全な言語環境でこそ、人々は壁を越え、劇的な瞬間を生むかもしれない。そのためこの「筆談会」においては、ローカルな言語にフォーカスし、英語を使用しないこともよくある。
「会話しながら手紙を出しているような感覚でした」
「言葉を紙に書いた途端に、自分から離れたただの文字になる」
「言葉で残したことと、残らなかったことを、明確に思い返せますね」
「言葉になる手前で呑み込んだ何かを家に持ち帰れる感じ」
「他人や自分自身の身体や動きをいつもより意識しました」
(L=時間限定版 F=フリータイム版)
2017年
京都・F 10h
京都・L 3h 岸井大輔の戯曲『東京の条件』を筆談で上演、展示
2018年
京都・F 10h
大阪・L 2h
釜山・L 2h
上海・F 3.5h 人民広場にて https://youtu.be/1UR7ilmQENc
香港・L 0.5h 『演劇クエスト』の感想シェア会として
台北・L 0.5h × 30回 台北芸術祭『Island Bar』のパフォーマンスとして
高知・F 7h 高知県立美術館「土陽美術会」展の感想シェア会として
ヤンゴン・L 1h × 3回
2019年
ジョグジャカルタ・F 3h