海外での滞在制作においては、少人数のチームで赴き、現地の人々とコラボレーションするスタイルが定着した。このSeason 4は、藤原ちから、住吉山実里、そしてイラストレーターの進士遙の3人によって創作されている。香港では2年目にワークショップ版も制作している。
「虹の按摩師」
香港郊外の団地である彩虹を舞台に、謎の按摩師に導かれて冒険するという設定。2つの団地をクリアすると、「五感の塔」のそびえ立つ最後の団地に行けるという設定になっている。2日間のみの上演。終演後は参加者たちと話し合う場を持った。
「トンブリーの名無し猫」
バンコク中心部から見てチャオプラヤー川の対岸にあるトンブリー地区。古くは王都だったこの地区では、人々はかつて水と共に暮らしていたが、今ではその水も汚染されてしまった。猫が異様に多い地域でもある。参加者は一匹の猫に導かれ、最終的に彼/彼女に名前をつけることになる。「双子の塔」か「白い巨塔」を目指しながら……。
「メトロポリスの秘宝」
東京都現代美術館MOTサテライト2019「ひろがる地図」で展示された作品。美術館を出発地点として、「司令塔」からの声を頼りに、参加者は「秘宝」を探す旅に出る。最初のミッションは、ある特殊能力を秘めるといわれる〈死に豆〉を手に入れること……。
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